ケマル・ゲキチ
Kemal Gekic
1962年クロアチア生まれ。’82年ユーゴスラヴィアのノヴィサッド音楽院において史上最高得点でディプロマを取得、直ちにピアノ科の教員に採用される。’81年リスト国際ピアノコンクール第2位。’85年ショパン国際ピアノコンクールでの演奏に対し、ハノーヴァーのショパン・ソサエティから、最優秀ソナタ特別賞を授与され、その録音はドイツでその年だけで6万枚、日本で8万枚を売り上げた。 その後ヨーロッパ10カ国、日本、カナダ、ロシア、中東でツアー。 彼の演奏とその半生を綴ったドキュメント番組はイタリア国営放送、NHK、CBC等10カ国で放映され大きな反響を呼んだ。’90年代、ゲキチは突然演奏活動から身を引きより高いレヴェルへの到達を目指し集中的に練習に没頭する。この充電期間の成果の一つがリストの「超絶技巧練習曲全曲集」(ビクター)であり、このCDでゲキチはリストの第一人者として不動の地位を確立。続く「ロッシーニ=リストのトランスクリプション集」(ナクソス)では、Penguin Guide to Musicから「ロゼッタ賞」を授与される。近年もゲキチの演奏活動は更に広がり、世界中の熱狂的な聴衆の支持を受け続けている。現在、フロリダ国際大学教授。武蔵野音楽大学客員教授。
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